AIに「おすすめの○○」を聞くと、出典の4分の3はまとめサイトだった — 47都道府県×10業種・470問の独自調査
この記事でわかること
- AIの回答の出典のうち、約75%は紹介・口コミ・地図などのまとめサイトでした。
- 業種で差が大きく、美容室は97%、税理士は92%。動物病院は36%、弁護士は51%でした。
- 自社サイトが出典になった事業者でも、会社情報の構造化データは48%、よくある質問の構造化データは4%にとどまります。
ChatGPT や Gemini などのAIに「○○県でおすすめの歯医者は?」と聞くと、AIはインターネットを検索して、いくつかのページをもとに答えを作ります。では、その答えの材料(出典)になっているのは、どんなサイトなのでしょうか。
AIおすすめ度診断では、47都道府県×10業種、合計470問をAIに聞き、回答に付いた出典をすべて調べました。
結論:AIの回答の出典の約4分の3は、事業者自身のサイトではなく、紹介サイト・口コミサイト・メディアなどの「まとめサイト」でした。
調査の方法
- 質問:「○○(都道府県)でおすすめの○○(業種)を教えてください。」を、47都道府県×10業種で各1回、合計470問
- 業種:歯医者、美容室、税理士、弁護士、整骨院、工務店、不動産会社、動物病院、学習塾、ホテル
- 使ったAI:Google検索つきの Gemini(2026年11月)
- 出典の分け方:代表的な紹介・口コミ・地図・メディアのサイトと、3つ以上の都道府県の回答で出典になったサイトを「まとめサイト」、それ以外を「事業者サイト」としました
出典に挙がったサイトは635件、1回の回答あたり平均4.9件でした。
出典の約75%はまとめサイト
1回の回答の出典のうち、まとめサイトが占める割合は、平均で約75%でした。AIが「おすすめ」を答えるとき、まず頼りにしているのは、事業者を一覧で紹介しているサイトだということが分かります。
業種による違いが大きい
出典のうちまとめサイトが占める割合を、業種ごとに並べました。
美容室や税理士は、出典のほとんどがまとめサイトでした。一方、動物病院や弁護士は、事業者自身のサイトが出典になる割合が比較的高い業種です。
まとめサイトが多い業種では、自社サイトを整えることに加えて、紹介サイトや地図サービスに載っている情報(社名・住所・電話番号・営業時間など)を正しく、そろえておくことも大切だと考えられます。
出典になった事業者サイトは、どこまで整っているか
事業者サイトとして出典になった511件のうち、開けた473件を、この診断と同じ方法(トップページ・robots.txt・サイトマップなどの確認)で調べました。
- トップページから800字以上の本文が読み取れる:96%
- タイトルと説明文がある:91%
- サイトマップがある:90%
- 会社情報の構造化データがある:48%
- 構造化データに住所と電話番号がある:14%
- llms.txt がある:12%
- トップページによくある質問の構造化データがある:4%
本文やタイトルといった基本はほとんどのサイトが満たしていました。一方で、会社情報を機械にも分かる形で伝える構造化データは半分ほど、住所と電話番号まで入っているのは14%、よくある質問の構造化データは4%でした。
AIに出典として選ばれたサイトでも、整備の余地は大きく残っています。言いかえると、基本を一つずつ整えるだけでも、ほかのサイトとの差になりうるということです。
この調査から言えること・言えないこと
- 言えること:AIの「おすすめ」の回答は、まとめサイトを主な材料にしていることが多い。業種によってその度合いは大きく違う。
- 言えないこと:構造化データなどを整えれば必ずAIに紹介される、ということは、この調査からは分かりません。AIの回答は質問のたびに変わり、ほかのAIでは結果が違うこともあります。
まとめ
AIに紹介されるには、自社サイトを整えることと、まとめサイトに載っている自社の情報を正しくそろえることの、両方が大切です。まずは自社のサイトが今どういう状態かを知ることから始めましょう。
読んだあとは、自分のサイトをチェック
あなたのビジネスは、
AIにおすすめされている?
まずは、サイトの整備状況と
AIの回答に名前が出るかを確かめてみましょう。
あわせて読みたい
AI検索対策の基礎知識AIは「記事」ではなく「会社のページ」を勧めていた — ChatGPT経由の問い合わせが増えた中小企業がやった5つのこと
問い合わせが2か月で800%アップし、直近の問い合わせはすべて ChatGPT 経由になった都内の中小企業の事例。AIが紹介していたのは記事ではなく会社のページでした。実際に行った5つの取り組みを紹介します。
記事を読む
AI検索対策の基礎知識AI検索対策(AIO・LLMO)とは?中小企業がまずやること
AIで「おすすめの○○」と探す場面を例に、AI検索対策の意味と、地域の店・クリニック・士業がまず整えるべきことを、やさしく解説します。
記事を読む
AI検索対策の基礎知識ChatGPT や Gemini にお店をおすすめしてもらうには
AIに「地域名+おすすめの○○」と聞いたとき、あなたのお店の名前は出てきますか。お客様が候補を比較するための情報と、今日からできる見直しを紹介します。
記事を読む
AI検索対策の基礎知識llms.txt は必要?AI向けのサイト案内ファイルの役割と優先度
AI向けにサイトの要点を伝える llms.txt。置くべきか、どのくらい効果があるのかを、Google の公式の説明もふまえて整理します。
記事を読む
AI検索対策の基礎知識歯医者のAI検索対策 — 「近くのおすすめ」に備える医院サイトの整え方
歯科医院のAI検索対策を、初診・子どもの受診・土曜診療の質問例から解説。架空のAI回答と文章の改善例、受付案内を整える手順、10項目のチェックを紹介します。
記事を読む
AI検索対策の基礎知識美容室・サロンのAI検索対策 — ChatGPTで探す人に伝わる自社サイトへ
美容室のChatGPT集客が気になる経営者へ。予約サイトと自社サイトの役割、メニュー・追加料金・初回相談の書き方を、架空の画面と改善例で解説します。
記事を読む
AI検索対策の基礎知識税理士・弁護士など士業のAI検索対策 — 相談しやすさを具体的に伝える
士業のAI検索対策を、税理士・弁護士への相談例から解説。業務範囲、初回相談、費用の説明を整える文章例と、10項目のセルフチェックを紹介します。
記事を読む
AI検索対策の基礎知識工務店・リフォーム会社のAI検索対策 — 施工エリアと得意分野を伝える
工務店・リフォーム会社のAI検索対策を、地域と工事内容の質問例から解説。施工エリア、事例、見積もり条件の書き方と、10項目のセルフチェックを紹介します。
記事を読む