AIは「記事」ではなく「会社のページ」を勧めていた — ChatGPT経由の問い合わせが増えた中小企業がやった5つのこと
この記事でわかること
- 問い合わせ件数は2か月で800%アップ。直近1週間の問い合わせは、すべて ChatGPT 経由でした。
- AIが紹介していたのは、たくさん書いた記事ではなく、会社のトップページでした。
- 効いたのは「何の会社か一目で分かるページ」「AIに聞かれる質問への答え」「相談までの近い導線」の3つです。
「記事をたくさん書けば、AIに紹介されるはず」。そう考えて、毎日のように記事を公開していた都内の中小企業がありました。ところが、問い合わせの経路を調べてみると、意外なことが分かりました。
AI経由の問い合わせは、ほぼすべて「会社のトップページ」に着地していました。記事から入った人からの問い合わせは、調べた期間ではゼロでした。
この会社がどう変わったのか。数字と、実際にやったことを順に紹介します。
何が変わったのか
- 問い合わせ件数:2か月で800%アップ(2週間あたりの比較)
- AI経由で訪れた人の問い合わせ率:ほかの経路より400%以上高い
- 直近1週間の問い合わせ:すべて ChatGPT 経由
注目したいのは2つ目です。検索エンジンから来る人に比べて、AIに紹介されて来る人は、問い合わせにつながる割合がはるかに高くなっていました。AIが「この会社がよさそう」と勧めたうえで訪れるので、すでに相談する気持ちが固まっていると考えられます。
発見:AIは記事ではなく「会社のページ」を勧めていた
この会社は、専門的な解説記事を数多く公開していました。調べてみると、記事はAIの回答の出典として引用されてはいました。ところが、問い合わせにつながっていたのは記事ではありませんでした。
ChatGPT などのAIに「○○を相談できるところは?」と聞かれたとき、AIが紹介していたのは会社そのもの、つまりトップページでした。記事は「詳しく知りたい人の読み物」として読まれ、会社のページは「どこに頼むか決める場所」として使われていたのです。
記事が無駄だったわけではありません。記事はAIや検索エンジンに「この会社はこの分野に詳しい」と伝える材料になります。ただ、問い合わせを生むのは、その先にある会社のページでした。
やったこと1:何の会社か、トップページで一目で分かるようにした
まず、トップページの最初の画面を見直しました。
- 「誰の、どんな相談に、どこで応じるか」を最初の一文で書く
- 担当者の顔写真と資格を、最初の画面に出す
- 得意分野を、お客さんが使う言葉で短く並べる
AIが会社を紹介するとき、トップページは「この会社は何者か」を判断する一番の材料です。訪れた人にとっても、「ここに頼んで大丈夫か」を数秒で判断する場所になります。
やったこと2:AIに聞かれそうな質問に、一問一答で答えた
お客さんが実際にAIに聞きそうな質問を書き出し、「よくある質問」ページに一問一答でまとめました。得意分野ごとのページにも、その分野の質問と答えを足しました。
あわせて、質問と答えを機械にも分かる形(構造化データ)で書き、AIや検索エンジンが読み取りやすくしました。
やったこと3:AIや検索サービスが読みに来られる状態を確かめた
- 検索・回答用の巡回を止めていないかを確認
- 会社情報を構造化データで記述
- Google と Bing に登録し、サイトマップを送信
- ページを更新したら、検索エンジンにすぐ知らせる仕組み(IndexNow)を導入
AIによって情報の集め方は違うため、Google だけでなく Bing にも登録しました。
やったこと4:相談までの道のりを短くした
AIに紹介されて訪れた人が、迷わず相談できるようにしました。
- スマホでも、画面の上と下に「無料相談」のボタンを常に表示
- 予約画面の最初に、担当者の顔と「初回無料」などの条件を表示
- 記事の途中と最後にも、相談の案内を置く
やったこと5:どこから来て、どこで相談したかを毎週確かめた
問い合わせが「どこから来た人か」「どのページで相談したか」を計測し、毎週見直しました。「AIは会社のページを勧めていた」という発見も、この計測から生まれたものです。感覚ではなく数字で判断することで、次に何を直すべきかがはっきりしました。
あなたの会社で、まず確かめたいこと
- トップページの最初の一文で、何の会社か分かる
- 担当者や代表の顔・資格が見える
- お客さんがAIに聞きそうな質問に、一問一答で答えている
- Google と Bing の両方に登録している
- スマホで、どのページからも相談ボタンにすぐ届く
- 問い合わせがどこから来たかを測っている
まとめ
AIに紹介されて訪れる人は、相談につながりやすいお客さんです。そのお客さんを迎えるのは、記事ではなく会社のページでした。まずは自社のサイトが、AIからどう見えているかを確かめるところから始めましょう。
※ 数値は対象サイトの計測値です。問い合わせ件数は2週間あたり(2026年8月25日〜9月7日と10月19日〜11月1日)の比較。サイトの改善と記事の追加を同時に行った結果で、成果は事業者によって異なります。
読んだあとは、自分のサイトをチェック
あなたのビジネスは、
AIにおすすめされている?
まずは、サイトの整備状況と
AIの回答に名前が出るかを確かめてみましょう。
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